昨年の初夏、私が体調を崩したのをきっかけに母は老健(介護老人保健施設)へ入所しました。
(とうもろこしは施設入所前に、外出先で食べものです。)
ケアする側
昼夜問わずの徘徊、不穏、トイレ介助、介護拒否(服薬・デイサービス拒否等々)。
その頃のことを振り返ると「しんどかったなー」という記憶です。
精神的にも肉体的にも「しんどかった」の記憶です。
母が認知症になった状況に、辛いでも悲しいでもなく「しんどい」です。
たぶん、辛いとか悲しいの感情に浸っている間がなかったと思います。
ひたすら介護プランを考えて、どのサービスを使えるか、母がその介護プランにスムーズに乗ってくれるか。
そんなことを考えながら訪問看護師さんやケアマネさん、脳神経外科の担当医師へ相談していました。
この「相談」というのも
①状況を客観的に考えてまとめる。
②何を、どうしたいのか?(誰が?も含めて)
これをどのタイミングで、誰に相談するのか?
総合的に考えていく必要があります。
誰かが、私の状況を察してくれて次々に指示をし、決定するわけではありません。
相談はするものの、最終決定は家族側です。
私的には、不穏というの状態が一番「しんどかった」
ギターを蹴られたことも(T^T)
レビー特有の幻視や幻想は笑ってやり過ごすこともできますが、母の場合はそれにプラスして不穏。
「ふぉーん」
今なら岡田監督の真似でもして笑いに変えられるけどさっ。
受け入れ先
母の場合は、ケアマネさんに私が体調崩したことを伝えすぐに入れる施設はないか問い合わせしました。
特養は申し込みしていたのですが、順番待ちの状態でいつ入れるかわかりません。
申し込みした時点での待ち番号60ウン番。何年かかんねん。
怒ってはいません。シンプルにそういう状況に対する疑問です。
そこでケアマネさんに提案されたのが老健です。
介護老人保健施設の概要
老健とは介護老人保健施設のことで、介護を必要とする高齢者の自立支援と家庭復帰を目指す施設です。
公式サイトはこちら↓
主な特徴は以下の通りです:
- 医師による医学的管理の下で運営
- 看護・介護サービスの提供
- 作業療法士や理学療法士によるリハビリテーション
- 栄養管理、食事、入浴などの日常サービス
- 24時間体制での安心できるケア
利用対象者
介護老人保健施設を利用できるのは、以下の条件を満たす方々です
- 介護保険法による被保険者
- 要介護認定(要介護度1~5)を受けた方
- 病状が安定しており、入院治療が不要な方
- リハビリテーションを必要とする方
詳細は上記サイトにあります。興味ある方はご確認されることをオススメします。
老健は、家族の体調などで自宅介護が困難になった場合にも使えます。
一時的利用が認められるとのことで、母の場合は特養待機という理由で利用が可能というお話しでした。
一時的に利用する施設のため、出入りが結構あるそうですが、思いのほか早く入所日程が決まりました。
1週間
私の体調からすると、1週間で入所できることになったのは、幸運でした。
しかし、自宅で過ごすのがの残り1週間となると、遠方の兄姉と最後に外食をしようとか、
ちょっと遠方へ出かけようとか、今まであまりできなかったことをしようと計画しました。
母の様子からすると、それが嬉しい楽しい外出になったのか、わかりません。
老健
緊急避難的に、母は老健へ入所しました。
在宅は厳しいなと感じていたので、私の体調と引き換えになりましたが、
しょうがないというより、これしかなかった、という感想です。
費用的には特養よりちょっとお安いくらいで大差はありません。
世帯収入や利用するサービス(衣類はどうするのか等)によるので施設に直接問い合わせるのが一番です。
問い合わせは、施設へ家族が直接電話し、施設側と日時の約束をし、訪問し面談の流れになります。
ケアマネさん任せではありません。そういうシステムです。
面会
面会に行くと、相変わらず不穏がありますが、施設ということで家族としては安心しています。
レビーの特長でもあるパーキンソン症状が目立ち始めており、歩行が厳しくなっています。
顔の表情も乏しく口が回りにくくなっており、思った通りにしゃべりづらくなっています。
認知症全般に言えることですが、レビー小体認知症にも効果的な治療薬はありません。
症状の進行は見守るしかなく、少しでも平安な時間が持てることを祈るばかりです。