介護認定

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自分が携わることで初めて知ることばかりの介護の世界。
私の経験が少しでも誰かの役に立てればと記事にしています

区分変更 


今回は、母の介護区分変更についてです。
母の認定は介護1です。
今年に入り妄想幻視がひどくなり、トイレの介助も必要になってきました。
夜中の徘徊もあり、自宅での介護に限界を感じてきました。
日中の徘徊問題もあるので、せめて昼間はデイに行ってもらうことにしました。

しかし、デイを増やしたくても介護1では今以上の介護サービスを受けることはできません。
自己負担が重なり費用的に現実的ではないのです。
介護保険は利用するサービス毎に点数化されていて介護認定に応じた持ち点があるというイメージです。
私には制度理解が難しい(´・ω・`)

そこで、ケアマネさんに相談し介護認定の区分変更をかけてもらうことになりました。
月曜日から金曜日までデイに行くには介護1から2に上がるだけでは、まだ点数が足りません。
狙うは“3”です。
一つ上の介護2では、平日の毎日デイ利用になるとまだ自費が発生し負担が大きくなるのです。
介護1から3を狙うといっても当日の本人次第のところがあったり、そもそも認定の基準も明確に公表されていないので狙って希望の認定がおりる訳ではありません。そもそも飛び級で認定がおりるものなのか?
が、ゲットしたい!介護3!

本人が毎日デイに行きたがっていたのに加え、日中の徘徊や幻視幻想で私の疲れもたまっていたので、介護3にしてもらって平日は毎日デイに行ってもらいたいのです。

区分変更とは?認定調査とは?

ここで少し説明をします。

認定調査とは、要介護・要支援の申請を市区町村に提出し、市区町村が認定調査員を派遣し、本人や家族に聞き取り調査を行うことです。
母は、地域包括センターを通して、3年前に認定調査を申請し介護認定1でした。
認定には有効期限があり、母は、昨年再認定を受け介護区分に変更なしでした。
ずいぶん状態が進行していたのにも関わらず変更なしかとも思いましたが、
昨年は週3回のデイ利用+隔週の訪問看護師利用以上のサービスを受けることは
考えていなかったため特に不都合はありませんでした。


介護認定の区分変更とは、認定を受けた後、
状態に変化があった場合、又は認定結果に不服がある場合に、
申請して改めて再認定をし直してもらえる制度です。


具体的には、担当のケアマネジャーさんを通して申請依頼をします。
次に調査員と調査日の日程調整をします。
これは介護者本人と実際来られる調査員が直接電話で行います。

調査員とは、介護認定を決めるための聞き取りをされる方です。
市区町村の職員の方が行う場合と、外部の委託会社の方の場合があります。
母のケアマネジャーさんによると、委託会社のケースが多いそうです。
母の場合も、委託会社の方でした。

調査日には、市区町村の認定調査官が自宅や施設等を訪問して本人や家族に聞き取り、要介護者の心身の状態を確認します。

実際には母が行っているデイへも聞き取りをするとのことでした。
母に関わる方々へ聞き取り、総合的に判断するようです。

認定調査日

当日は、ケアマネジャーさんも同席されての聞き取りでした。

事前に、最近の“困りごと”をまとめた資料を、調査員さんに渡しました。
当事者である母の前では言いにくいこと内容もあり、長くはない聞き取りの中で口頭で伝えたいことを隈なく調査員さんに伝えることは、なかなか難しいことです。
是非、事前に箇条書きでも構わないので書き出しておくことをオススメします。

調査員さん「お名前は?」
母「佐藤(仮名)、、」
ご近所さんの名前やん、、、
自分の名前がわからくなっていたのです。
日常生活では母に名前を言ってもらう場面はありません。
忘れないように、との気持ちから本人や家族の名前を聞いて答えてもらうようなテスト的なことはあえてしないようにしています。評価されるのは気分がいいものではありませんからね。
忘れるなら忘れてもいい、忘却の彼方へ~
認知症からくる“忘れる”ということに対して、鷹揚な気持ちでいようと心がけていました。

しかし!それでも!ちょっと衝撃でした。
認知症が進行していると思ってはいたものの、まさか母が自分の名前を忘れるということは想定外でした。
もちろん自分の名前の筆記もできず、調査員さんの聞き取りはそこそこに終了しました。

その後、調査員さんと私は玄関から出て、事前に渡した資料を元に状態を確認しながら状況を伝えました。
日中は徘徊があり目を離せないこと、最近になって着替えに加え、
トイレの介助が必要になったこと、、

事前に用意した資料のおかげで、伝えたいことは伝えることができました。

認定結果

結果は、各市区町村から自宅へ直接郵送で届きます。

認定結果と思われる封書が届いて、無事介護3の認定結果が出ました。

これで毎日デイを利用できる、と安心です。\(^o^)/

HAPPY

しかしこれは、HAPPYな話ではありません。

結果的に、母の認知症が進行した結果なのですから。

なにはともあれ、区分変更をしたことで日常の困りごとが軽減されました。
母の認知症状にSTOPがかかったわけではないのですが、少なくとも日中の見守りの負担が減りました。
母も、自宅より介護のプロの方たちがいるデイのほうが居心地がいいようです。

介護3になって希望の毎日デイの利用ができるようになり、区分変更で介護3になったのは介護者、要介護者両方にとってやっぱりHAPPYです。